妻が沖縄出身ということで、結婚を機に、沖縄に移住。
東京から沖縄移住するにあたり、転職活動をする中で、トランクと出逢いました。
当時の沖縄は、求人が出ているのは、ホテルや居酒屋の契約社員が多く、自分が進みたい、専門店やレストラン等の求人は、ほとんどありませんでした。
そんな状況の中、たまたま見つけた、トランクのシェフ募集。沖縄でイタリアンレストラン、かつ、正社員募集ということで、正直なところ、面接の段階になっても「ここ、本当に大丈夫か?」と半信半疑でした(笑)。
ただ、何度か話をしていく中で、代表である野間謙策が、以前勤めいていたレストランが、東京時代、私もよく利用したことがあるお店だったり、いくつか共通点もあり、トランクにジョインすることになりました。
ワイン食堂トランク久茂地店、小禄具志店、新都心店、ステーキハウスアーチンブロス、そして、Casa Trunqと、ブランド変更した店舗も含め、今では、トランクレストラングループの新規立ち上げ部隊の隊長として、刺激的な毎日を送っています。
現在の「ワイン食堂トランク ニカイゴハン 新都心店」、オープン当初は、「アーチンブロス」というステーキレストランでした。トランクレストラングループ初の高価格帯レストラン。初のチャレンジ。
イタリアンでいくのか、別ブランドで出すのか・・・、この業態でいこうと決まったのは、オープン目標日の数カ月前。
最新のステーキ事情視察で、急遽、東京へ。沖縄へ戻り、怒涛のオープン準備。
スタッフが足りない、施工は間に合うのか等の状況の中、キッチンで調理をし始めたのはレセプションの前日。レセプション自体も、トランク初の試み。
レセプションの来客数は、70〜80人ぐらいじゃないかとの予想が、ふたを開けてみると、倍以上。
営業がスタートしてからも問題はいろいろ起こり、お客様にこれでもかと怒られたこともありました。
当時は、忘れたい想い出の一つでしたが、今となっては、とても勉強になったなと感じています。
二度と同じことは繰り返さないぞ、と忘れられない仕事になりました。
今でも、新規出店があるたび、このことを想い出しています。
株式会社トランクは、2025年に「沖縄県で外食産業のリーディングカンパニーを目指す」ことを掲げ、徐々に、大きくなり始めた段階です。
沖縄の外食業界は他の地方に比べ独特な部分が多くあります。
観光地でもあり、1万人あたりの人口に占める飲食店数は日本トップクラス。那覇市の中心部では、選びきれないくらい、無数の飲食店があり、競争も激しい。料理のジャンルも豊富で、地方都市の中では、とても進んでるように思います。
その一方で、沖縄は孤島ということもあり、食材確保の難しさや、台風をはじめとする気候の問題、新しいものへ保守的な側面も垣間見られるなど、まだまだ課題もあるように感じます。そんな現状を少しづつでも、変えていくべく、日々、試行錯誤をしながら、頑張っています。
「どんなに嫌なことがあっても、悲しいことがあっても、人って、おいしいものを食べる瞬間、幸せになる」
これは万国共通。「こんなおいしいものがこの世界にあったのか」と思っていただけるよう、これからもたくさんの“おいしい”をお届けしていきます。