友人がトランクでアルバイトをしていたのが、最初にトランクを知ったキッカケです。
このお店いつもお客様がいっぱい、雰囲気がすごく良い、働いてるメンバーがカッコよく見える。
その中に自分も入りたいという想い。一方で、果たしてココでやっていけるのかという不安。
半分半分の気持ちで、アルバイトからスタートしました。
料理、お酒の知識が全くない、真っ白の状態で、この世界に飛び込んだ私。
サービスを任させるも、もちろん全くうまくいきません。
お客様に呼ばれて、ただ単に注文をとるだけがサービスマンの仕事ではない。
何も言っていないのに欲しいモノがテーブルに出てきた。
そんな感動があって初めて、それは「サービス」と呼べる。
そこで初めて、お客様との距離が近づく。
毎日それが出来ればきっとどんな人にも愛される。
それを体現する、先輩社員の姿を見て、ハっと、気付かされました。
そんな先輩たちに負けないために、今、自分が出来ることは何だろう。
知識、技術がない私が、持てる強みは何だろう。
それを考え続け、「ワインのプロフェッショナルになろう」と決めました。
それからは、いろんな方の話を伺い、本を読み、たくさん飲み、ワインへの探究心をぐつぐつと燃やして日々仕事をしてきました。
そして、今では「ワインリストの選定」を任されるように。
本当の意味で、初めて、トランクの一員になれた気がして、とてもうれしかったです。
そして、この仕事を任された時に決めたこと。
それは、「ワインはとっつきにくい」そのイメージを払拭すること。
頭デッカチではなく、うんちくを語るのではなく、自分が選んだワインを、自分なりの言葉で、肩ひじ張らずに提案できれば、きっとお客様に喜んでもらえる。そう信じて、今日も、ワインを選んでいます。
「飲食店はしんどい、大変そう」。
それが一般的なイメージ。私もこの業界に入る前は同じことを思っていました。
否定はしません。でも聞きたい。「じゃ、楽な仕事って何ですか?」と。
私にとって、楽しくワクワクする仕事。
学生時代は、クラスでも人気者でもなかった。ガンガン発言出来るタイプでもなかった。
でも、ワインを知った。学んだ。強みになった。それが自信になった。人と話すのが大好きになった。
トランクには、私でも輝けるポジションがある。
どんなことでも、プロフェッショナルになれれば、大切にしてもらえる。
自分のいいところを尊重してもらえる。
これが、今でも楽しくやっていられる最大の理由だと思ってます。