忘れられない仕事

トランクに入社したて、ワインの知識やテーブルサービスもままならない頃、ワインが大好きな常連様がご来店。ですが、その日は私がいつも頼りにしている先輩ソムリエがお休みの日。「どうしよう不安だな」と思いながらサービスを行っていました。お客様が求められているワインがわからなく、最終的には、お客様にワインセラーを確認してもらい選んでいただくことに。
思うようにサービスできなくて悔しい思いをした負けず嫌いの私は、知識を深めようと思い、それ以来、たくさん勉強しました。
そこから数ヶ月経った頃、あの日のお客様が再度ご来店。以前と同じく頼れる先輩がいない中で、いつも以上に気合をいれてサービスに臨みました。
お客様に呼び止められ、「この前までは、君の不安そうな感情が伝わって、ドキドキしていたけど今日は楽しそうにしているところを見て、嬉しいよ。これからもよろしくね！」とお声掛けをいただいた時は、自分のことを認められたような気がして、本当に嬉しかったです。そして改めて、この仕事をしていて良かったと思う瞬間でもありました。